初期のリュート研究科・演奏家としては、ドイツのヴェルター・ゲルヴィヒ、ケルン音楽大学のミヒャエル・シェーファー、ロンドン王立音楽大学のダイアナ・プールトン、バーゼル・スコラ・カントルムのオイゲン・ミュラーなどが挙げられる。今日では、ヨーロッパの多くの音楽大学がリュート科を設けており、録音・文献・楽譜もそろいつつある。また、アメリカ、日本を含め、多くの国でリュートの協会が設立されている。最近は日本人のリュート奏者も増えてきている。リュート復興初期の時は、ギター製造の技術で、形状のみをリュートのようにする、疑似的なものが作られた。チェロなどの弦楽器とは異なる製造方法である。博物館へ行って、当時のリュートを見ることで、当時のリュートがどのような楽器であったかを知ることができる。このような、歴史的なガキを、オリジナル楽器と呼ぶ。20世紀後半の、古楽復興では、様々なオリジナル楽器の研究が行われた。そして、これをコピーすることで、当時の楽器をよみがえらせようとした。オリジナル楽器はほとんどが劣化などの原因で演奏不可能になっているが、中でも演奏可能なものも存在する。